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【 第16回・労務管理を会話で学ぶ 🤔 】  「基礎年金番号通知書」

”年金手帳が廃止”されることをご存じですか?

令和4年4月以降、被保険者資格の取得手続きをして初めて年金制度に加入する方は、これまでの年金手帳が廃止されました。
今後はどのように、基礎年金番号を把握したらよいのでしょうか?

 


実際の現場では、リアルな疑問が?? 早速、現場をのぞいてみましょう!

4月に高卒者と大卒者が入社しました🌸
その初々しさが職場によい影響を与えています。

早く職場に慣れて活躍する従業員になって欲しいですね😄

ところで彼らの社会保険の手続きをしたのですが、高卒者について昨年まで会社に送られてきていた年金手帳が送られてきていません。
発送が遅れているのでしょうか?

いえいえ…
今年(2022年)4月から年金手帳に代わり「基礎年金番号通知書」(以下、「通知書」という)が発行されるようになりました。
会社に届いていた年金手帳は通知書として加入者の自宅に送付されるようになっています。

なるほど!
従業員の自宅に通知書が届いているのですね。

そうなんです。
年金手帳には加入する年金の記録を記載する欄がありましたが、通知書は氏名や生年月日、基礎年金番号が書いてある書面です。

大卒者には年金手帳の提出を求めていました。
手続きではマイナンバーを利用しているので提出が不要ではないかと感じていますが、いかがでしょうか?

マイナンバーが導入され、基礎年金番号との紐づけが進みました。
会社が社会保険の手続きをする際、個人番号(以下、「マイナンバー」という)を記載すれば基礎年金番号の記載は不要なので、マイナンバーの提出ができない人のみ年金手帳や通知書を提出することとしてもよいかもしれませんね。

やはりそうなんですね。
提出してもらった年金手帳を返却する手間もあったため、次に入社する従業員からはマイナンバーカード等を提示してもらうことで、省略したいと思います。

ちなみに、基礎年金番号は手続きが終わった後に送付される「健康保険・厚生年金保険 被保険者標準報酬月額決定通知書」にも記載されるため、従業員が年金手帳等を提出しなくても把握できます。

そうでしたか。
一度、確認してみようと思います。
ありがとうございました!

POINT

① 2022年4月より年金手帳の発行が廃止となり、その代わりに基礎年金番号通知書が発行されている。
② 基礎年金番号通知書は初めて公的年金制度(20歳になったときに国民年金に加入する場合も含む)に加入したときに、加入者の自宅に届く。