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労務管理を学ぶ【豆知識】パワハラだけじゃない!知っておきたいハラスメント(後編)💡
注目されているハラスメント
働き方の多様化やコミュニケーション手段の変化により、
最近では新しいタイプのハラスメントが注目されています。
「悪気はなかった」「軽い冗談のつもりだった」でも、相手が不快に感じ、働く環境を悪化させれば、ハラスメントにあたります。
今回は、近年注目されている5つのハラスメントを紹介します。

🔵1.リモートハラスメント(リモハラ)
テレワークやオンライン会議の環境で、働く人の時間・空間を配慮せずに言動を行い、仕事の環境を悪化させる行為です。
例・リモート中は常時カメラONを強要する。
・度を超えた頻度でメールの報告を義務づける。
・リモート中の服装や部屋の様子を指摘する。
リモハラは、相手の状況が見えにくいリモート環境だからこそ起こりやすいトラブルです。
カメラの使用や業務の報告方法など、基本ルールを事前に共有しておくことで、多くの誤解や不快感を防止できます。
🔵2.ロジカルハラスメント(ロジハラ)
“論理的・正論である”を盾に、相手の状況を無視して一方的に追い詰める行為です。
例・「論理的におかしい」と何度も非難し、反論の余地を与えない。
・根拠がないからと業務命令を無視する。
相手を追い詰めないために、意見を交わしやすい雰囲気を整えることが重要です。
お互いが話しやすい環境であれば、意見の違いも前向きな議論につながります。
もちろん、仕事に必要な説明や筋の通った議論そのものはロジハラにはあたりません。
🔵3.ハラスメント・ハラスメント(ハラハラ)
正当な指導・注意が「ハラスメントだ」と過剰に反応し、職場での指導や改善ができなくする行為です。
例・「論理的におかしい」と何度も非難し、反論の余地を与えない。
・業務にふさわしくない服装の注意に「セクハラだ」と一方的に決めつける。
このハラスメントは、立場の弱い方も加害者になることが特徴です。
🔵4.SOGIハラスメント(ソギハラ)
性的指向(恋愛対象の性別)や性自認を理由にした差別・嫌がらせ言動を指します。
例「本当は男なの?女なの?」「同性が好きなんでしょ?」などの無配慮な発言。
性の多様性を正しく理解し、相手のプライバシーと希望を尊重しあうことが大切です
🔵5.レイシャルハラスメント(レイハラ)
人種・国籍・出身地・文化を根拠にした差別的な言動を行うことです。
例・「外国人だからこの仕事だけしといて」「どうせ日本語ができないよね」などの発言。
・明確な理由がなく、外国人は昇給の対象から外す。
お互いの文化や風習の多様性を認めて、理解・尊重をすることが防止につながります。
ハラスメント防止の原点は「相手への思いやり」

すべてのハラスメントに共通するのは、「相手の立場や気持ちを想像できていない言動」が原因です。
立場・年齢・文化・価値観が異なっていても、「この言葉や行動で相手はどう感じるだろう?」と一瞬立ち止まるだけで、多くのトラブルは防げます。
また、ロジハラやハラハラは部下から上司へもハラスメントが起こります。
誰もが加害者になる可能性があることを、日ごろから意識することが大切です。
村松事務所では、『ハラスメント研修』や『ハラスメント外部相談窓口』にも対応しておりますので、お気軽にお問合せください😄
